2013年1月20日総会の日に行われた小松ひとみさんのスライドアンドトークショーのレポートです。レポートは秋葉副会長です。
小松ひとみプロスライド&トークセミナー
「写真の話いろいろ」
角館を本拠に活躍されている写真家小松ひとみさんをお招きして、セミナーを開きました。小松さんは写真誌や河北写真展の審査員もつとめておられます。
「風景写真」編集長メッセージ
当セミナーに対して、石川編集長より、美しい風景写真100人展への関心の高まりとさらなるいざないの言葉を、小松さんを通じていただきました。100人展は、富士フィルムと「風景写真」編集部が主催し、公募アマチュア80人と招待プロ20人のフィルム写真からなります。この中から石川編集長が選ばれた30点について、昨年12月富士フィルムフォトサロン東京で、小松さんと編集長とのスライドトークが行われました。
100人展から
この展覧会の良き理解者で厳しいご意見番である(石川氏の言葉)小松さんより、改めてこれら30の作品について解説していただきました。
ワイドレンズでは、一歩前へでて、手前そして四隅を良く見る。直接太陽を入れなくてもその光を感じさせることなど教えていただきました。35ミリ、645、66、67フィルムによるフレーミング、そしてレンズの選択についても指摘され、狙いを切り取るか広く撮るかを決める。光、色、音などにより、季節の移ろいを感じさせる。身の回りで自然の撮影ポイントを見つけ出し、自分の写真を作り上げることが大切です。
栗駒山
2012年秋の栗駒山での撮影を空模様と併せてドキュメンタリー風に示された。朝の須川湖は山の写り込みを狙い、風の流れや、PLを工夫。ガスと強い風の中ロケハンを兼ねて山頂をめざす。翌日は名残ヶ原付近の赤に映える紅葉を斜光で写す。かねて栗駒から鳥海山を写すことを狙って何度も挑戦してきたことも伺う。
仙北市周辺 身近なスポット
角館、田沢湖、宝仙湖、寒風山、白神山地、藤里、太平湖、八甲田、十和田などご自分のイメージを大切にした多くの作品に感動する。コマクサは花の目線で人の顔を想像しながら写すそうです。森吉山で熊に出合ったことなどエピソードをまじえながら、多くの撮影スポットとアングルそして注意点も教示いただいた。
質問 フィルムとデジタル写真での審査の違いは?
基本的にはそのコンテストの募集要項による。通常はデジタルもプリントされたもので判断する。ただプリントの良し悪しが大きく影響するので十分注意を払うことが大切です。
最後に、霜柱が昇華することをイメージした「冬の忘れ物」の年賀ハガキを頂き感謝申し上げます。
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