吉住志穂さんのセミナー

写真家・吉住志穂のフォトテクニック~光と色の世界~

写真家への道

 吉住先生は高校時代から写真に興味をお持ちで、コンテストに応募し全国誌に掲載されていた。これがきっかけとなり、写真学校に進まれ竹内敏信先生のゼミに属された。卒業後は竹内事務所に入った最初の女性で、写真に対する思い、写真家としての生きざまを学びつつ4年間勤められ、2005年フリーとなられた。東日本震災前、北上の太平洋写真学校でご一緒された会員も多いでしょう。独立後は花とりわけクローズアップの柔らかい写真のエキスパートとして、写真誌の連載、審査、あるいは講師として御活躍されている。

花のクローズアップ

花のクローズアップの作例を数多く示され、ボケ味、いろどりに感動を覚えられた方も多いと思う。前ボケを利用して主役の花を生かすとともに、手前の雑然としたものを整理している。多重では一枚はシャ-プにし、もう一枚はぼかす。背景に何を入れ、どんな色にするかをイメージしてアングルに注意する。クロ-ズアップでは地面すれすれになることもあり、1 mm 単位での三脚の調整が必要となる。

 写真は自分を映す鏡であり、同じ被写体でも明るい写真か、暗い写真かではイメージが全く異なってくる。被写体を擬人化して喜怒哀楽の花の心を感じてみよう。ご講演にも感情と熱意を込めてお話しになられた。

花は心、種は態(ワザ)

花の心を表すためのいくつかのテクニックを示された。例えば被写体に対して柔らかいイメージを表すため、ハイキーすると白も目立たなくなる。反対に力強さを表すにはアンダーにしてシルエットにするなど思い切って冒険してみよう。ホワイトバランスは色を強調する程度にとどめ、不自然にならないように留意する。背景をぼかす、前をぼかす、あるいは前後をぼかすことで、主役を引き立てるように工夫する。それぞれについて、レンズの選択、絞り、被写体との距離、さらにアングルの取り方を示していただいた。

 

間もなく花のシーズンの到来、被写体を良く観察し、今日のセミナーを思い出しながら、条件を変えて実践し自分なりのデータを積み上げていくことが望まれよう。

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■常設展

 私の一枚

ラベンダーの丘 秋葉健一
ラベンダーの丘 秋葉健一
東風季報

東北風景写真家協会の機関紙ライブラリ

第42号を掲載いたしました